アシックス METASLEEK(メタスリーク)実測レビュー|片足122g・サイズ感と走行感
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2026年8月20日に先行販売が始まった METASLEEK を同日に購入し、8月22日に届いたその日に測って走りました。8月30日には雨のアスファルトで20kmを走り、長距離での評価も追記しています。分かったことを先に置きます。
先に結論(2026年8月30日更新)
- サイズ ─ 普段26.0〜26.5cm・足幅D〜Eの筆者で、26.5cm・5本指ソックスがちょうど良い。普段と同じサイズで問題ありませんでした
- 重量 ─ 26.5cmの実測で右122g・左125g。アシックスは重量を公表していません
- 走った感じ ─ 履いている感覚が薄いほど軽く、それでいてクッションはしっかりある。前足部で接地すると足指の存在が分かる
- プレート・厚み ─ 非搭載(日本公式が明記)。靴底の最大の厚さは約29mm。公式は「薄底」と書いていますが、実物は手に取って薄いと感じる靴ではありません
- 価格・入手 ─ 19,800円(税込)。8月20日にアシックス公式オンラインストアで先行販売、8月27日から一般発売
- 20km走った結果 ─ 足裏を感じる接地感は負担になりませんでした。長時間でも接地感は悪化せず、フォアフット着地でもふくらはぎ・アキレス腱の負担は特になし。雨天のグリップも全く問題なし。詳しくは下の「20km走ってどうだったか」の節へ

METASLEEK Black/White、26.5cm。
履いて走ったファーストレビュー
購入したのは Black/White、STANDARD、26.5cm です。足を入れて走った印象を、サイズ感、つくり、初回の走行感に分けてまとめます。
足入れとサイズ感
筆者は普段、26.0〜26.5cm、足幅はD〜Eのシューズを履いています。今回は26.5cmを選び、5本指ソックスを履いた状態でサイズ感はちょうど良く感じました。
「薄底」と聞いて想像するものとは違う
日本公式は「薄底かつプレート非搭載とすることで」と書いていますが、実物を持つと、靴底の厚みは普通にあります。靴底の最大の厚さは約29mm(公式表記)で、手に取って薄いと感じる靴ではありません。
ここでいう「薄底」は、同じアシックスのメガブラスト(約46mm)のような今の厚底と比べての話です。ソーティー系の薄さを思い浮かべていると、印象は変わります。
アッパーとシューレース
アッパーは、かかと部分とシュータン以外の大部分がメッシュです。網目がはっきり見えるつくりで、通気性は良さそうです。
シューレースには表面がギザギザしたタイプが使われています。結び目が緩みにくく、走っている途中でほどけにくい形状です。
実測重量 ─ 26.5cmで右122g・左125g
アシックスは METASLEEK の重量を公表していません。プレスリリースにも日本公式の製品ページにも記載がありませんでした(2026年8月22日確認)。数字が出ているのは報道で、日本経済新聞が8月11日の記事で 27.0cmで片足129g と報じています。
手元の26.5cmを家庭用のはかり(タニタ・最小表示1g)で計測した結果です。靴ひもとインソールを入れたまま、購入時の状態で測っています。
| 測定対象 | 実測重量 |
|---|---|
| 右足 | 122g |
| 左足 | 125g |
| 両足合計 | 247g |
| 左右差 | 3g |

家庭用のはかりで計測した右足は122g。左足は125g。
報道の129gは27.0cm、こちらは26.5cmです。ハーフサイズ分の差として見れば近い数字で、重量はサイズとセットでないと比べられません。
左右では3gの差が出ました。
初回の走行感
先に断っておくと、走ったのはアスファルトを少しだけです。距離もペースも記録に残るようなものではないので、足を入れて動かしたときの第一印象です。
そのうえで、まず驚いたのは、シューズを履いている感覚が少ないほどの軽さです。底に硬さは感じず、脚も軽く感じます。クッション性は非常によく、程よい反発も感じられました。
筆者はフォアフット寄りで前足部から着地します。METASLEEKでは、足指の存在が分かるような接地感がありました。クッションがありながら足裏も感じる、不思議な感覚です。

アスファルトでの初回走行。軽さとクッション、足裏の感覚が同時にあった。
この足裏感覚が長距離で良い方向に出るのか、負担につながるのか ─ その答えは、8月30日に20kmを走って確かめました。すぐ下の節に書いています。
アウトソール
アウトソールは、前足部の全面を黒いラバーが覆い、そこに小さな円形の抜きが多数入っています。ラバーはそのまま外側の縁を通ってかかとまで続き、内側の土踏まず側から中央にかけては白いミッドソールがそのまま露出しています。露出部の中にも、細長い黒いラバーが1枚あります。
つまり、削れやすい外側とかかとにはラバーを載せ、体重が乗らない内側は肉抜きしている配置です。公式が ASICSGRIP を「未舗装路での使用も考慮」と説明しているのは、このラバー面積のことだと思われます。

未走行時のアウトソール。
20km走ってどうだったか(2026年8月30日追記)
8月30日、雨のアスファルトで20km走ってきました(20.01km・1時間34分・平均4'42"/km)。初回走行で残していた疑問 ─ 足裏を感じる接地感が、長距離で良い方向に出るのか、負担につながるのか ─ の答えです。

8月30日の走行記録。20.01km・平均4'42"/km。
結論から言うと、負担にはなりませんでした。 底はそれほど厚くないのに、接地感が硬いと感じることはなく、クッション性も十分です。長時間走っても接地感は悪化しませんでした。
そして、とにかく軽い。足運びが楽です。反発はプレートありの靴とは別物ですが、体幹をしっかりさせて前に進む意識を持って走れば、軽やかに走れます。ペースはカーボンありのシューズよりは落ちるものの、テンポよく走ればそれなりのペースは保てます。
心配していた脚への負担は、フォアフット着地でも、ふくらはぎ・アキレス腱に特にありませんでした。20km走った後の足全体の疲労感も少なく感じます。
雨だったので、グリップも確かめられました。雨天のグリップは高い方で、全く問題ありません。 公式が ASICSGRIP を「未舗装路での使用も考慮」と説明しているだけのことはあります。
ひとつ気になった点があります。走行中に、アッパーが若干緩んでくる感じがありました。走る前に靴紐をキツめに結んでおくほうがよさそうです。
20km走っての評価は、練習用には良いシューズです。冒頭に書いた「普段の練習はプレート無し」の一足として、そのまま使えます。
プレートあり・なしの使い分け
筆者は普段の練習ではプレート無しのシューズを履き、レースと大事な練習のときだけプレートありに切り替えています。理由は難しくありません。全部の練習を反発の強い靴でこなす必要がないからです。METASLEEK は、その「普段の練習側」に置くための靴として出てきました。
筆者の分け方はこうです。
- 普段の練習 ─ プレート無し
- レースと大事な練習 ─ プレートあり
この形にしている理由は3つあります。
1つめは、脚の使い方が変わること。 反発の強い靴は、脚が勝手に前へ運ばれる感覚があります。楽に走れる代わりに、自分で地面を捉えて押す動きは減ります。毎日それだと、レース当日に「押す」動作の出力が上がりきらない感覚があります。ここは個人差が大きい部分です。
2つめは、単純に消耗すること。 レーシングシューズは軽さと反発のために耐久性を割り切っている製品が多く、毎日の練習で使えば寿命はそのぶん早く来ます。本番で最も良い状態の一足を残しておくためにも、日常は別の靴になります。
3つめは、感覚の基準を持っておきたいこと。 プレート無しで走った日のペースと感覚を知っていると、レース当日に「今日は思ったより進む」「今日は重い」の判断がしやすくなります。基準が厚底しか無いと、比べる相手がいません。
逆に言えば、大事な練習ではプレートありに戻すのも意図的です。レースと同じ道具で、レースと同じペースを一度は通しておく。ここは補給の考え方と同じで、本番で初めて試すものを作らないという発想です。
METASLEEK は何者か
アシックスの Meta ファミリーというと、これまではレース用のカーボンプレート搭載機、つまりメタスピード シリーズが中心でした。METASLEEK はそこに、低スタックで自分の脚を使わせる方向の一足として加わったように見えます。
アシックス日本公式の製品ページ(2026年8月13日公開)と、同日のプレスリリースで確認できた内容です。
| 項目 | 公式の記載 |
|---|---|
| 製品名 | METASLEEK(ユニセックス) |
| 品番 | 1013A202.001 |
| 価格 | 19,800円(税込) |
| ミッドソール | FF TURBO²(FF TURBO SQUARED) |
| アウトソール | ASICSGRIP |
| 靴底の最大の厚さ | 約29mm(日本公式の製品情報) |
| カーボンプレート | 非搭載(日本公式が「薄底かつプレート非搭載とすることで」と明記) |
| ウイズ | スタンダード |
| 重量 | 公式記載なし。筆者実測は26.5cmで右122g・左125g |
| 位置づけ | 「自分の足で走る感覚を養う、トレーニングのための一足」 |
公式の説明はおおむね次の趣旨です。軽量で反発性のある FF TURBO² により自然な接地感を出し、トレーニング中にランニングに必要な筋肉を使わせる。スタックを低くして地面との距離を縮め、効率的なメカニクスを促す。耐久性のある ASICSGRIP と組み合わせ、要求の高いトレーニング環境に対応する。
どこから生まれた靴か
日本公式の製品ページには、開発の経緯も書かれています。この靴は、ケニアの ASICS CHOJO CAMP に所属するアスリートやコーチからの要望を起点に開発が始まったとのことです。
細かいところですが、アッパーがブラック基調なのにも理由があります。公式によればケニアの赤土環境での使用を想定し、汚れが目立ちにくい配色にしたとのこと。アウトソールの ASICSGRIP も「未舗装路での使用も考慮」と説明されています。舗装路だけを想定した靴ではない、ということです。
「レースシューズが高反発・プレート搭載へ寄っていく一方で、トレーニングでは動きづくりや足の使い方に向き合うことにも着目されている」という文脈も、公式自身が書いています。
つまりメーカー自身が、メタスピードのようなレース主眼のモデルとは別に、練習で脚をつくる方向の靴として説明しています。冒頭に書いた使い分けを、そのまま製品にしたような位置づけです。
数値はどこまで確認できているか
厚さとプレートは、8月13日に公開された日本公式の製品ページで確定しました。靴底の最大の厚さは約29mm、プレートは「薄底かつプレート非搭載」と本文に明記されています。日本経済新聞(8月11日)が報じていたヒール高29mmと整合します。
重量は日本公式の製品ページにもプレスリリースにも記載がありません。この記事で載せている122g・125gは、あくまで筆者の実測値です。
そして、「プレートが無いから脚が鍛えられる」とまでは言えません。低スタック・プレート無しが脚づくりに効くという考え方自体は以前からありますが、効果には個人差があり、走行距離や強度、それまでの脚の状態にも左右されます。メーカーが公表している設計意図と、実際に自分の身体に起きることは別物です。
プレート無しに切り替えるときの注意
厚底のプレート機ばかり履いている人が急に低スタックへ移ると、ふくらはぎとアキレス腱にかかる負担が明確に変わります。ここは慎重に進めてください。
- 短い距離から入る ─ いきなり30km走で使わない。ジョグや短めのペース走から
- 1週間の中で混ぜる ─ 全部を入れ替えるのではなく、まず週の何本かを置き換える
- 違和感が出たら戻す ─ 慣れの問題か、合わないのかは走ってみないと分かりません
そのうえで身も蓋もないことを言うと、靴を替えて変わる幅より、練習の中身とペース設定で変わる幅のほうがずっと大きいです。目標タイムに対するペースが合っているかは、ペース計算ツールで先に確認してください。
発売日・価格・買えるところ
アシックスが2026年8月13日に発表した予定どおり、8月20日に公式オンラインストアで先行販売が始まりました(確認時点では OneASICS メンバー向けの表示)。筆者も同日、公式サイトから購入しています。
| 項目 | 公式発表の内容 |
|---|---|
| 先行発売 | 2026年8月20日 ─ アシックス公式オンラインストア(販売開始を確認) |
| 一般発売 | 2026年8月27日 ─ アシックスフラッグシップ新宿・原宿、アシックスラン東京丸の内、SteP SPORTS各店(一部店舗を除く)、SteP SPORTSオンラインストア |
| 価格 | 19,800円(税込) |
| カラー | ブラック×ホワイト |
| サイズ | 22.5〜29.0cm(0.5cm刻み)、30.0cm |
アシックス公式オンラインストアで METASLEEK を見る
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在庫や販売条件は変わります。最新状況は公式ページで確認してください。
出典: アシックス プレスリリース(2026年8月13日) / 製品ページ
日本で買える、似た方向の選択肢
METASLEEK が手に入るようになったとはいえ、他の選択肢と比べてから決めても遅くありません。ここで挙げるのは、メーカーがカーボンプレートを製品情報に挙げていないモデルです(「記載がない」ことは「入っていない」ことの証明にはならないので、各社の記載状況もそのまま書きます)。狙いの方向で2つに分かれます。
METASLEEK に近いのは薄底のほう
METASLEEK は低スタックで自分の脚を使わせる方向の靴です。同じ方向を向いているのは、厚底ではなく薄底系です。
アディゼロ ジャパン 9 は、アディダス公式の製品説明が「薄底&高反発で感覚を研ぎ澄ますランニングシューズ」。METASLEEK の「スピードを支える強さを養う」と、ほぼ同じことを言っています。公式が挙げる搭載機能は「軽量+フィット感」「高反発ドッグボーン」「高グリップアウトソール」で、カーボンプレートの記載はありません。
筆者はこのシリーズの過去モデルを練習で使っています。
adidas
アディゼロ ジャパン 9
公式が「薄底&高反発で感覚を研ぎ澄ます」と説明する、METASLEEK に近い方向の一足
- アディダス公式の製品説明は「薄底&高反発で感覚を研ぎ澄ますランニングシューズ」
- 公式が挙げる搭載機能は「軽量+フィット感」「高反発ドッグボーン」「高グリップアウトソール」
- 公式の製品ページにカーボンプレートの記載はない(2026年8月12日確認)
厚底で、プレートを謳っていないモデル
こちらは脚を使わせるのではなく、フォームの反発が脚を助ける方向です。METASLEEK とは狙いが逆になりますが、「厚みがあって反発も欲しい」という要求には合います。
- メガブラスト ─ ミッドソールは METASLEEK と同じ FF TURBO SQUARED、アウトソールも同じ ASICSGRIP です。ただし靴底の最大の厚さは約46mm(公式表記)で、厚みの方向は真逆になります
- スーパーブラスト 3 ─ 上層に FF LEAP、下層に FF BLAST PLUS の2層構成。公式の想定用途は「ペース走やジョグといったデイリートレーニング用のほか、レース用としても」です
なお、アシックスはこの2足について製品情報でプレートを謳っていません(メタスピードのようなレース用モデルでは、カーボンプレートをはっきり明記しています)。
ASICS
メガブラスト
METASLEEK と同じ FF TURBO SQUARED を積んだ、日本で買える厚底モデル
- ミッドソールは FF TURBO SQUARED(アシックス日本公式の製品情報で確認)
- アウターソールは ASICSGRIP で、METASLEEK と同じ組み合わせ
- 靴底の最大の厚さは約46mm(公式表記)=低スタックの METASLEEK とは逆方向の厚底
ASICS
スーパーブラスト 3
ジョグからレースまでを1足で担う、スーパートレーナーの3代目
- ミッドソールは上層に FF LEAP、下層に FF BLAST PLUS(アシックス公式リリース)
- 前モデルより約10g軽量(男性用27.0cm・片足での比較・公式)
- 公式の想定用途は「ペース走やジョグといったデイリートレーニング用のほか、レース用としても」
同じ方向に見えても、鍛えたいものによって選ぶ靴は変わります。脚を使う練習がしたいなら薄底、脚を守りながら距離を踏みたいなら厚底、という分け方が現実的です。用途別の比べ方はこちらの記事にまとめました。
更新履歴
- 2026年8月30日 ─ 20km走レビューを追記。雨のアスファルト20km(平均4'42"/km)で、足裏を感じる接地感は負担にならず、ふくらはぎ・アキレス腱の負担も特になし、雨天グリップ良好、アッパーが緩みやすいので靴紐キツめ推奨、という結果を、走行記録の画面とあわせて掲載。「先に結論」を20km検証済みの内容に更新
- 2026年8月29日 ─ 一般販売後の購入先ガイドを公開。アシックス公式、SteP RUNNING ONLINE、SteP SPORTS楽天市場店の販売先と在庫確認のポイントを別記事にまとめ、実測レビューから導線を追加
- 2026年8月22日 ─ 実物のレビューを追記。26.5cmのサイズ感、公式が言う「薄底」と実物の厚みの関係、メッシュアッパーとほどけにくいシューレース、右122g・左125gの実測重量(報道の27.0cm/129gとの関係も併記)、アスファルトを少し走った範囲での初回の印象、アウトソールのラバー配置を掲載。記事の構成を「結論 → 実物 → 使い分け → 製品情報 → 買えるところ」に組み替え。20km以上の長距離評価は次回へ
- 2026年8月20日 ─ アシックス公式オンラインストアでの先行販売開始と価格19,800円(税込)を確認。筆者も公式サイトから購入
- 2026年8月13日(2回目) ─ アシックス日本公式の製品ページ公開を反映。靴底の最大の厚さ約29mm、「薄底かつプレート非搭載」、開発の起点がケニアの ASICS CHOJO CAMP であることを追記。重量は公式に記載がないことを明記
- 2026年8月13日 ─ アシックスが日本発売を発表(8月20日オンライン先行/8月27日一般)。プレスリリースで「カーボンプレートを搭載せず」と明記されたため、プレートの記述を確定情報へ更新。あわせて日本経済新聞(8月11日)が報じたかかと29mm・片足129gも追記
- 2026年8月12日 ─ 日本で買える似た方向の選択肢(薄底=アディゼロ ジャパン 9/厚底=メガブラスト・スーパーブラスト 3)の節を追加。仕様は各社の公式製品ページ・公式リリースで確認
- 2026年8月11日 ─ 初出。アシックス北米公式ページで仕様を確認。日本での取り扱いは未確認