湘南国際マラソン2026 前泊ガイド ─ 受付なし・駐車場ゼロの大会をどう組むか
※本記事にはプロモーション(アフィリエイトリンク)が含まれます
第21回湘南国際マラソン(2026年12月6日・日曜開催)に出走が決まったみなさんへ。この記事はエントリー済みの人向けに、宿と当日朝の段取りだけに絞って書きます。
この大会でまず押さえるべきは、2つの事実が同時に成立していることです。選手受付がありません。そして駐車場もありません。 前日に会場へ行く用事は最初から無く、当日に車で行くこともできない。だから考える順番は「前泊するかどうか」ではなく、どの手段で7時台に会場へ入るかになります。宿はその選択肢のひとつ、という位置づけです。
なお、湘南国際は2026年8月15日時点で全種目の募集が終了しています。まだ秋冬の入口を探している段階の人は今からでも間に合う秋冬フルマラソンをどうぞ。
まず大会の基本(2026年8月15日時点・公式サイトで確認)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催日 | 2026年12月6日(日) |
| 会場 | 大磯プリンスホテル(神奈川県中郡大磯町国府本郷546)。フィニッシュも同所 |
| スタート | フルマラソン 9:00 |
| 制限時間 | スタート制限時間30分/フィニッシュ制限時間6時間30分 |
| コース | 西湘バイパス大磯西ICを起点に、江の島入口付近で第1折り返し、西湘二宮ICで第2折り返し、大磯プリンスホテルへ |
| 定員 | フルマラソン一般19,500人 |
| 参加資格 | 18歳以上(高校生を除く)、5時間45分以内で完走できる走力 |
| 選手受付 | なし。ナンバーカードと計測タグを事前発送 |
| 関門 | 9カ所。閉鎖時刻はすべて当日の時計時刻 |
| 駐車場 | なし。送迎を含めて車・オートバイでの来場は不可 |
| 給水 | マイボトル・マイカップ方式 |
| 公式記録 | ネットタイム。順位もネットタイムで判定 |
エントリーは2026年4月4日20:00に全種目一斉・先着で始まり、6月5日20:00からフルマラソンと10km一般のみ若干数の2次募集が行われました。公式のエントリーページは2026年8月15日時点で「すべての募集は終了いたしました。」と表示されています。
受付がないので、前泊は「受付のため」ではなく「朝の足のため」に取る
公式要項の選手受付欄は、こう1行で終わっています。
選手受付 なし、ナンバーカード事前発送
記録・計測の注記にも「計測タグは、ナンバーカードとともに事前に参加者へ発送します(事前のランナー受付はありません)。」とあります。参加案内は11月中旬に申込時の住所へ発送され、ナンバーカードと計測用タグが同封されます。引っ越しなどで住所が変わっている人は、事務局への連絡が最優先の作業です。
つまり、金沢のように前日受付のために前泊する必要はなく、富山のように受付・スタート・ゴールが3地点に分かれてもいません。骨格としてはつくばと同じ「前泊が必須ではない大会」に見えます。
ところが湘南国際は、つくばと違って当日移動の難度がかなり高い。理由は3つあります。駐車場が無く送迎も禁止であること、最寄りが小さな2駅しかないこと、9:00スタートに対して整列開始が8:00であること。順に見ていきます。
駐車場はゼロ、送迎も禁止 ─ 会場に入る道は実質3本
要項の規約に、こうあります。
(16)送迎も含め、車・オートバイでの来場はできません。(駐車場はございません)
アクセスページも同じ内容で、「会場内及び会場周辺に、駐車場のご用意は一切ございません。大磯プリンスホテル敷地内は、宿泊のお客様のみご利用可能です。」と書かれています。違反が判明した場合は当日の出走を断られる場合がある、との記載もあります。
他の大会なら「駐車場が遠い」で済む話が、この大会では選択肢そのものの消滅です。車で行くつもりだった人は、計画を最初から組み直すことになります。公式のよくある質問は「会場付近への送迎含め、車・オートバイでの来場はできません」と書いています。禁じられているのは会場付近への送迎なので、自宅の最寄り駅まで家族に送ってもらう形まで塞がれているわけではありません。塞がれているのは、車で会場へ近づく経路です。残る道は3本です。
道1: 電車+無料シャトルバス
会場の最寄りはJR東海道線の二宮駅と大磯駅で、大会当日は両駅から終日、無料シャトルバスが運行される予定です。ただし運行時間・所要時間・乗り場は、公式が「詳細は大会3週間前の参加案内にてお知らせいたします」と書いているとおり、2026年8月15日時点では未公表です。
公式自身が、この2駅の混雑を明示的に注意喚起しています。
・会場最寄りの二宮駅および大磯駅は、ホームや改札口付近が非常に狭く、当日は大変な混雑が予想されます。時間に余裕をもってご来場ください。 ・両駅とも精算機の台数が限られており、混雑しやすい状況です。混雑緩和のため、「Suica」「PASMO」などの交通系ICカードをご利用の上、事前に往復分のチャージ(入金)をお願いします。 ・大磯駅にはみどりの窓口がなく、二宮駅のみどりの窓口も非常に混雑いたします。指定席券などは事前にご購入をお願いします。
フルマラソンだけで一般19,500人。ここに他種目の参加者と応援の人が加わり、車という逃げ道が無い以上、その大半がこの2駅を通ります。往復分のICチャージと指定席券の事前購入は、当日の朝に思い出しても間に合いません。 前夜までに終わらせる作業として扱ってください。
臨時列車についてはひとつ注意があります。公式のアクセスページには特急「湘南国際マラソン号」の時刻表が載っているのですが、その見出しは「第20回 湘南国際マラソン」で、運転日も「12月7日(日)」と書かれています。第21回の開催日は12月6日(日)なので、これは前回大会の案内がそのまま残っているものです(同じ節に「上記列車の時刻は10月18日現在の時刻です」との注記もあります)。
前回は東京5:32発・新宿5:50発の臨時特急(いずれも大磯は通過)と、東京5:35発の普通列車の増便が運転されました。2026年に同じ列車が出るかどうかは、8月15日時点では発表されていません。公式サイトに時刻表が載っているからといって今年のものとは限らないので、始発の計画を臨時列車ありきで立てるのは参加案内が出てからにしてください。
道2: 有料の直行バス
東武トップツアーズが受託する公式の直行バスが販売されています。首都圏と神奈川県内の駅から出発し、大磯プリンスホテルへ直接乗り入れる形です。2026年8月15日時点で往路直行バスは29便が設定されていて、出発時刻は千葉駅・大宮駅の午前5時00分がいちばん早く、茅ヶ崎駅7時00分・平塚駅7時10分がいちばん遅い設定です。往路・復路とも受付締切は2026年11月18日17:00です。
公式の案内には「バスは複数台で運行し、最終号車は午前7:30までの到着を予定いたしております」とあります。整列開始が8:00なので、遅い便は会場でゆっくり準備する余裕を残す線ではありません。トイレの列や着替えを考えると、出発が遅い便を選ぶほど当日の余白は削れます。
このバスの利点は、駅から会場までの最後の区間を丸ごと引き受けてくれることです。二宮駅・大磯駅でシャトルの列に並ぶ工程が計画から消えます。
宿を考えるうえで見落としやすいのは、茅ヶ崎駅と平塚駅からも直行バスが出ていることです。この2便は7時台発なので、その周辺に泊まれば朝の移動そのものが短くなります。次の節の宿選びと合わせて見てください。
道3: 前泊+バスのセットプラン
前泊とバスをまとめたプランも設定されています。ただし2026年8月15日時点で空席が残っているのは1つだけでした。
| プラン | 宿 | 8月15日時点の空席 |
|---|---|---|
| 新横浜前泊+直行バス(6:00発) | R&Bホテル新横浜駅前 | ◎(空席あり) |
| 藤沢前泊+コース下見バス(6:10発) | 東横INN湘南鎌倉藤沢駅北口 | ×(満席・シングル/ツインとも) |
| 茅ヶ崎前泊+直行バス(7:00発) | 茅ヶ崎中央病院前から乗車 | ×(満席・シングル/ツインとも) |
藤沢のプランは、当日コースの折り返し地点以降をバスで走行してから会場入りする組み立てで、公式も「前日、横浜、鎌倉などの観光後、そのまま藤沢にて宿泊される方に便利」と説明しています。ただし上のとおり満席です。
残っているのは新横浜のプランです。 会場から遠い分、当日朝は6:00発と早くなりますが、駅前の宿とバスが一続きになっているので、朝の乗り換えは発生しません。
なお空席状況は、受付サイトの「空席状況」→「往路バス」の一覧から確認できます。ここに直行バスの各便とセットプランが同じ表に並んでいます。満席の表示は8月15日時点のものなので、キャンセルで戻ることもあります。使うつもりなら直接確認してください。
6:45会場オープン、8:00整列開始 ─ 逆算すると宿の位置が決まる
公式の当日スケジュール(フルマラソン)はこうです。
| 時刻 | 内容 |
|---|---|
| 6:45 | 会場オープン |
| 8:00 | 整列開始 |
| 8:35 | 移動開始 |
| 9:00 | スタート |
| 12:50 | 表彰式 |
| 15:30 | 競技終了 |
| 16:00 | 会場クローズ |
整列開始が8:00なので、会場着は7時台が現実的な線です。ここで、いま埋められない穴が1つあります。シャトルバスの運行開始時刻も、手荷物預かりの場所も締切も、まだ公表されていません。 どちらも大会3週間前の参加案内で案内される、というのが公式の説明です。
だから「二宮駅に何時に着けばいいか」は、今の時点では確定できません。逆に言えば、その1点が決まらなくても困らない距離に泊まるというのが、この大会での前泊の実利です。
前泊した方がいい人
- 始発でも7時台に二宮・大磯へ着けない距離の人
- シャトル待ちの列がどれだけ伸びるか分からない状態を、自分の予定表に入れたくない人
- 記録を狙っていて、起床から号砲までの3時間を自分の手順どおりに通したい人
- 車で行くつもりだった人。この大会では駐車場も送迎も無いので、やり直しが他大会より深くなります
当日移動でも足りる人
- 直行バスの出発駅が生活圏にあり、その1本で会場まで運ばれる人
- 神奈川県内・都心南西部からで、6時台の東海道線に確実に乗れる人
泊まるなら平塚・藤沢が現実的な軸になる
先に実態を書いておきます。2026年8月15日に楽天トラベルの空室検索を12月5日〜6日・1室1名の条件で叩いたところ、大磯町と二宮町の宿は「湘南・鎌倉・江ノ島・藤沢・平塚」エリアにも「小田原」エリアにも並びませんでした。会場のある町そのものに楽天トラベルで押さえられる宿がほぼ無い、というのがこの大会の宿探しの出発点です。
したがって現実的な拠点は、東海道線で会場最寄りの2駅に出られる範囲になります。使えるのは「湘南・鎌倉・江ノ島・藤沢・平塚」エリア(同条件で87件)と「小田原」エリア(同17件)の2つで、前者は鎌倉・江ノ島まで含む広いくくりなので、開いたあとに平塚・藤沢へ絞り込む前提で使ってください。
- 平塚 ─ 大磯の隣駅で、駅前にビジネスホテルがあります。シャトルバスの出る大磯駅・二宮駅まで東海道線ですぐ、という位置関係が効きます
- 藤沢 ─ 東海道線で大磯・二宮へ出やすく、直行バスの藤沢駅発(6:40発)とも噛み合います。ただしこのエリアの検索結果は鎌倉・江の島側の宿も多く混ざるので、絞り込みは必須です
- 小田原 ─ 二宮の先。上の2つが埋まったときの逃げ場になります。エリア全体の在庫は湘南エリアより薄めです
- 横浜・新横浜 ─ 今回の検索範囲(湘南・小田原)には入れていませんが、宿の選択肢は多いところです。東海道線で会場方面へ出るだけなら当日移動とほとんど同じ設計になります。ただし新横浜には前泊と直行バスをまとめた公式プランがあり(前述)、それを使うなら朝の乗り換えが消えます
会場そのものが大磯プリンスホテルなので、理屈のうえでは「会場に泊まる」がいちばん強い手です。ただし上の検索では、その大磯プリンスホテルも一覧に出てきませんでした。これはこの条件・この経路での結果に過ぎず、ホテル直販や他の予約経路の在庫までは確認していません。会場泊を狙うなら、楽天トラベルではなくホテル側の予約経路をあたることになります。
楽天トラベルで12月5日(土)〜6日(日)の空室を見る(前泊の基本形。平塚・藤沢で絞り込めます)
12月5日(土)〜7日(月)の2泊で探す(ゴール後に部屋へ戻って風呂に入り、月曜に帰るパターン)
小田原エリアで12月5日(土)〜6日(日)を探す(湘南エリアが埋まったときの逃げ場)
会場に泊まる場合のアクセスも見ておきます。大磯プリンスホテルの公式案内によると、ホテルへは大磯駅から路線バスで約13分、タクシーで約9分。新宿駅から大磯駅までは湘南新宿ラインで約1時間10分です。ただしこれは平常時の案内で、大会当日は会場周辺が交通規制され一般車の駐停車も禁止されます。ここに書いたタクシーやバスは、前日に宿へ入るときの手段として読んでください。
バスについてはホテル側が注記を出しています。ホテルへ直行する「磯07」系統は2025年11月16日から土休日のみの運行になっており、運行しない時間帯は「平47」または「磯13」系統で大磯プリンスホテル入口まで行き、そこから徒歩約7分という案内です。2026年12月5日(土)と6日(日)はどちらも土休日にあたりますが、本数と時刻はバス事業者の時刻表で確認してください。
宿の朝、いちばん忘れてはいけないのは水の入ったマイボトル
ここが湘南国際に固有の運用です。公式のルールを原文で引きます。
必ず水分200ml以上が入った「マイボトル」を携帯してスタートしてください。 お楽しみドリンク等の提供がありますので、マイボトルと併せてマイカップの携帯を強く推奨します。
マイボトルの携帯は、要項の参加資格・条件の欄に書かれています。忘れ物のカテゴリーではなく、出走の条件として書かれているものだと受け取ってください。
給水の方式そのものも違います。コース上には200m毎に200カ所の給水ポイントが設置され、フルマラソンでは約5kmから約40kmまで約200m間隔で並びます。そこで自分のボトルやカップに補給する形です。紙コップを取って走りながら飲む従来型とは、手の動作もペースの落ち方も別物になります。ここは事前に一度、自分のボトルで水を入れる動作を練習で試しておく価値があります。
そして、これが前泊の地味な実利につながります。ボトルに何を入れて出るかを、宿の部屋で落ち着いて決められるからです。当日移動だと、この作業を自宅の朝か、駅のどこかで済ませることになります。
給食はコース上に6カ所(10.8km/14.2km/19.2km/23.9km/28.3km/33.9km)。救護所は12カ所です。注目したいのは配置で、33.9kmを最後に、残りの8kmには給食地点がありません。 中身は公表されていないので、当てにする設計にはできません。後半は自分のジェルで埋める前提で組んでおくのが安全です。
補給の組み立て方そのものはエネルギー補給計画にまとめています。目標タイムを入れると、5kmごとのスプリットと補給のタイミング・通過距離をペース計算ツールが出すので、給食地点の6カ所と並べて見ておくと当日の判断が早くなります。
関門は時計の時刻で切られる ─ 後ろのブロックほど必要ペースが上がる
湘南国際の関門は9カ所。閉鎖時刻はすべて当日の時計時刻で指定されています。
| 関門 | 場所 | 距離 | 閉鎖時刻 |
|---|---|---|---|
| START | 大磯プリンスホテル | 0km | 9:30 |
| 第1 | 平塚八間通り入口交差点付近 | 約5.1km | 10:10 |
| 第2 | 茅ヶ崎公園 | 約10.8km | 10:56 |
| 第3 | 辻堂海浜公園西駐車場前 | 約14.2km | 11:24 |
| 第4 | 中部バス駐車場 | 約19.2km | 12:03 |
| 第5 | 辻堂海浜公園東駐車場トンネル前 | 約21.9km | 12:25 |
| 第6 | 相模川流域下水道左岸処理場 | 約28.3km | 13:17 |
| 第7 | 大磯港IC | 約35.0km | 14:13 |
| 第8 | 大磯西IC | 約37.1km | 14:29 |
| 第9 | 西湘二宮IC | 約39.6km | 14:55 |
| FINISH | 大磯プリンスホテル | 42.195km | 15:30 |
読み違えが起きるのはここです。公式記録はネットタイムですが、関門はネットではなく当日の時計で切られます。 後ろのブロックからスタートした人ほど、同じ関門に対して必要なペースが上がります。
スタートブロックは各人の申告タイム順で、ブロックはナンバーカードに表記されます。公式のペースメーカーページには「最終ブロックはスタートから20分以上かかる場合があります」と書かれています。仮に9:20にスタートラインを通過したとして、各地点までに必要な平均ペースを計算するとこうなります。
- 第1関門(5.1km・10:10)まで ─ 約9分48秒/km
- 第6関門(28.3km・13:17)まで ─ 約8分22秒/km
- 第8関門(37.1km・14:29)まで ─ 約8分20秒/km
- フィニッシュ(42.195km・15:30)まで ─ 約8分46秒/km
いちばん細いのは、最後の関門ではなく37.1km地点です。ここまでの平均で約8分20秒/km。フィニッシュまでの平均(約8分46秒/km)より26秒/km速い計算になります。37.1kmまで貯金を作っておかないと、最後の5kmが余っていても間に合わないという構造です。すべて計算による目安であり、公式も「関門の場所と閉鎖時刻は状況により変更されることがあります」と明記しているので、当日は参加案内の数字で確認してください。
もう1つ、参加資格との関係も見ておきます。参加資格は「5時間45分以内で完走ができる」走力で、制限時間は6時間30分。45分の差があるように見えますが、5時間45分ちょうどの走力を額面で換算すると1kmあたり約8分11秒で、上の37.1km地点の必要ペース(約8分20秒/km)との差は9秒/kmしかありません。参加資格ぎりぎりの走力で後方ブロックからスタートすると、余裕はほとんど無いことになります。
さらに、関門時刻より先に切られる仕組みがあります。
※フィニッシュ(大磯プリンスホテル)の制限時間(15:30)に合わせ、最後尾を走行するリタイア者回収バスを運行しています。リタイア者回収バスに追いつかれた場合は関門時刻前においてもリタイア(失格)となりますので、速やかにバスに乗車してください。
加えて、公式は「関門閉鎖前でもスタッフが明らかに関門時刻までに到達しないと判断した場合、また、走行不可能と判断した場合は走行中止を指示することがあります」としています。関門表の時刻は上限であって、そこまで粘れる保証ではない、という読み方が必要です。
スタート側にも同じ性格の条文があります。
※交通規制・警備および競技運営上の理由により、号砲後のスタート制限時間を過ぎて出発した場合は失格とします。
9:00号砲、スタート制限時間30分。9:30を過ぎてスタートラインを通過すると失格です。
トイレは走行車線側しか使えない
往復基調のコースならではの制約が1つあります。
・トイレ以外で排泄行為をした場合には、失格となります。 ・走行車線から車線を跨いだトイレの使用はできません。
往路の山側を走っているときに、海側(復路)に見えているトイレは使えません。逆も同じです。「向こう側にあるから次で入ろう」が効かない場面があるということなので、コース図でトイレの位置を見るときは往路・復路のどちら側かまで見ておく必要があります。
なお、コースとなる西湘バイパスは自動車専用道路です。公式が「徒歩、自転車でのコース下見はできません」と明記しているので、前日に現地を歩いて確かめるという前泊の使い方は、この大会では成立しません。 前日にやれるのは荷物の準備と休養で、コースの下見ではありません。
12月の海沿いの朝 ─ 防寒をどう持って、どう手放すか
公式サイトには「過去3年間の大会日(12/6)気象状況」が載っています。
| 年 | 平均 | 最低 | 最高 | 降水量 |
|---|---|---|---|---|
| 2025年 | 7.0℃ | 2.6℃ | 12.7℃ | 0.0mm |
| 2024年 | 10.8℃ | 3.9℃ | 16.6℃ | 0.0mm |
| 2023年 | 12.7℃ | 9.4℃ | 17.6℃ | 0.0mm |
観測地点はページに記載がなく、これは過去の記録であって当日の予測ではありません。ただ、3年で平均気温が5℃以上ばらついている点は見ておく価値があります。前日に予報を見てから服を決められるかどうかで、選択肢の幅が変わります。
そして時間の構造です。会場オープンが6:45、スタートが9:00。会場にいる2時間以上をどう過ごすかが、実質的に装備の一部になります。
この大会には、クリーンスタートプランという公式の仕組みがあります。スタート前の防寒着を専用バッグに入れてコース上の回収BOXに預け、レース後に会場で返却してもらう有料オプションです。回収BOXは大磯西IC(スタート前)、大磯港1.8km、唐ケ原3.8km、八間通り入口5.1kmの4カ所。返却は大磯プリンスホテル会場内で12時開始予定、受け取りにはナンバーカードが必要です。
ただしこれはエントリー時に選ぶ有料オプションで、その募集はすでに終わっています。エントリー済みの人が今から追加で申し込む窓口は、公式サイト上には見当たりませんでした。申し込んでいない人は、スタートまでの防寒をどう持ってどう手放すかを、自分で決めておく必要があります。コース上で防寒着を手放せる公式の仕組みはこの回収BOXだけですが、整列前に会場で預ける手荷物の運用は別にあります(前述のとおり、その詳細は参加案内待ちです)。給水がマイボトル・マイカップ方式であることからも分かるとおり、コース上に物を残さない設計の大会なので、脱いだものをどう扱うかは先に決めておいてください。
前泊する人は、後泊するかどうかでも荷物が変わります。日曜のうちに帰るなら、朝に着ていた防寒を宿へ置いていくことはできません。持ち物の総量は、宿の予約日程を決めた時点で半分決まっています。
ゴール後 ─ 帰りも同じ2駅に戻る
競技終了は15:30、会場クローズは16:00。フィニッシュが会場そのものなので、ゴールしてから移動する距離は短くて済みます。
ただし帰りも、二宮駅・大磯駅に人が集中します。往復分をICカードにチャージしておくという公式の指示は、朝のためだけでなく帰りのためでもあります。並びたくない人には復路の直行バスという選択肢もあります。ただし出発地は会場ではなく大磯港です。会場の第3駐車場から出る無料シャトル(12:30〜16:30運行予定・所要約15分)で各自が大磯港まで移動し、そこで乗車します。乗車受付は15:30〜16:25。行き先は横浜西口→新横浜/あざみ野→登戸/町田/新宿/橋本→八王子→立川の5系統で、二宮駅・大磯駅へ戻る便ではありません。受付締切は往路と同じ2026年11月18日17:00なので、帰りも使うなら往路と一緒に決めておくことになります。
後泊については、2026年12月7日は月曜で祝日ではありません。つくばのように「翌日が祝日だから1泊足す」という組み方はできない年です。それでも、風呂と着替えのために日曜も泊まる設計そのものは取れます。上のリンクの2泊のほうがそれにあたります。
家族や仲間が応援に来る場合は、公式が応援者用の動線を別に定めているので先に共有しておいてください。
応援の方は安全のため、8:30以降に大磯駅及び二宮駅に到着する電車でお越しください。 また、会場への応援者の入場開始時刻は9:00です。 西湘バイパス上・スタート地点付近・各歩道橋上では、観戦・応援はできません。
スタート地点付近で見送ってもらう形は取れません。会場で待ってもらうか、コースの許可された場所で会うかになります。
日本陸連公認コースではありません
これは知らずに走ると後で困る人がいる点なので、原文で引きます。
Q:当コースは、日本陸上競技連盟公認コースですか? A:第21回湘南国際マラソンは、日本陸上競技連盟公認コースではありません。
つまり、ここで出したタイムは公認記録にはなりません。他大会のエントリーで「公認コースでの記録」を申告の根拠に求められる場合、湘南国際の記録は使えないことになります。つくばのようにブロック分けを公認記録ベースで行う大会にエントリーする予定があるなら、その根拠になる記録は別の大会で作っておく必要があります。
一方で、公式記録はネットタイムで出ますし、完走証はWEB完走証として発行されます。ペースメーカーも2時間50分から5時間00分まで8設定がブロックA〜Fに配置されます。自分の中の記録として狙うことは、何も妨げられません。用途の話であって、価値の話ではありません。
当日までの段取りチェック
| 時期 | やること |
|---|---|
| 11月中旬 | ナンバーカード・計測タグ・事前案内が届く。住所変更があれば事前に事務局へ連絡 |
| 11月18日 17:00 | 直行バス(往路・復路)の受付締切 |
| 大会3週間前 | 参加案内が公開され、シャトルバスの詳細と手荷物預かりの案内が出る |
| 11月26日頃 | 直行バス利用者へ集合場所の最終案内メール |
| 12月6日 5:00 | 開催可否を公式サイト・公式SNS等で告知。6:00にFMヨコハマ |
シャトルバスと手荷物預かりの細部は大会3週間前まで確定しません。宿と交通は先に押さえて、細部は直前に合わせるという順番で組んでください。
もう2点、今回の大会から変わった点と、忘れると記録が消える点を挙げておきます。
- 返金保証制度は廃止されました。 参加料に中止保険料を含める従来の仕組みは、任意オプションのランナーサポートプランに置き換わっています。返金保証の適用開始は2026年11月6日以降の中止に限られ、地震・噴火・津波や感染症を要因とする中止は対象外です。加入していない場合、中止時の返金は原則ないという前提で予定を組むことになります
- 計測タグを正しく装着しないと、記録が取れず失格になります。 公式の記録・計測にも「計測タグを正しく装着していない場合や装着忘れの場合は、記録が取れず失格となります。」とあります。事前発送されるので、前夜のうちにナンバーカードとタグの取り付けを終えておくのが確実です。当日の朝にやる作業を1つ減らせます
参加賞はTHE NORTH FACEの大会オリジナルTシャツで、2026年7月5日までの申込者は大会前(11月中旬)、7月6日以降の申込者は大会後(2027年1月下旬)の発送です。完走者全員に完走メダルが進呈されます。
開催可否は開催1週間前から当日5:00まで随時判断されます。宿を出る前に公式を確認する、というのを当日の手順に入れておいてください。
免責・情報の鮮度について
- 本記事の大会情報は2026年8月15日に、湘南国際マラソン公式サイトの大会要項・コース情報・エントリー・アクセス・大会スケジュール・よくある質問・マイボトルで走りましょう・クリーンスタートプラン・ペースメーカー・応援についての各ページと公式お知らせ、公式アクセスページからリンクされた直行バス受付サイト、大磯プリンスホテル公式のアクセス案内で確認したものです
- 無料シャトルバスの運行時間・乗り場、手荷物預かりの場所と締切、交通規制の区間と時間帯は、2026年8月15日時点で公表されていません。 いずれも大会が後日公開する参加案内が正になります
- 関門は「状況により変更されることがあります」と公式が明記しています。 本記事の必要ペースはすべて計算による目安で、実際の判断は当日の参加案内と現地の指示に従ってください
- 楽天トラベルの検索結果(87件・大磯プリンスホテルが一覧に無かったこと)は、2026年8月15日に特定の条件(12月5日〜6日・1室1名)で確認した結果です。宿泊施設の空室は変動しますし、他の予約経路の在庫は確認していません
- 直行バスの出発地・時刻・締切・空席、前泊セットプランの宿と空席は2026年8月15日に東武トップツアーズの受付サイトで確認したものです。この時点で往路の直行バスと復路バスは全便「◎(空席あり)」、前泊セットプランは新横浜のみ「◎」で藤沢・茅ヶ崎は「×(満席)」でした。在庫は変動するので受付サイトで最新をご確認ください
- 過去3年の気象データは公式サイト掲載の数字をそのまま引用したもので、観測地点の記載はありません。将来の当日の気象を示すものではありません
- 最終判断は必ず大会公式の最新案内で行ってください
更新履歴
- 2026年8月15日 ─ 初出。公式サイトの大会要項・コース情報・エントリー・アクセス・大会スケジュール・よくある質問・マイボトル・クリーンスタートプラン・ペースメーカー・応援についての各ページと公式お知らせを確認。直行バスは公式からリンクされた受付サイト、会場アクセスは大磯プリンスホテル公式で確認
同じ秋冬の大会では横浜・つくば・金沢・富山のガイドも公開しています。装備の見直しはカーボンシューズの選び方とGPSウォッチ比較へ。